学校への出前授業 NPO法人SEAN 教育部門G-Freeプログラム

「誰もがありのままを大切にされ、活かされる社会の実現」をミッションに活動をするNPO法人SEAN教育部門「G-Free」副代表及びスタッフとして活動をしています。性別・年齢・障がいの有無などにかかわることなく、誰もの人権が認められ、エンパワーされていく社会の実現をめざす、人権教育プログラムを学校等へ出前授業として届けています。未就学、小学校、中学校、高等学校に向けたプログラムが実施できるのは、SEANならではの強味です。

 

 

〜子どもたちを被害者にも加害者にもしないために〜

セルフ‐エンパワメント・多様性・非暴力

 

 

人権教育プログラムの3つの柱

 

◆ 第一の柱:セルフ−エンパワメント

 人は誰でも、存在意義や可能性を持つかけがえのない命の存在です。エンパワメントとは、その力を信じ発揮できる状態にしていこうとする考え方です。たとえば「女・子ども」「障害者」など社会的弱者といわれる人々は「力のない弱い存在」として、期待されないまま教育の機会やポジションを奪われ、「支援されるもの」として位置づけられてきました。誰もが持って生まれた様々な力が発揮できる「力のある状態」にするためには、まず自分の力を信じること、そして自ら一歩踏み出すことが不可欠です。子ども自身が自分の力を信じ、自分で考え自己決定し、一歩踏み出す中から、評価を得たことも失敗したことも含めて結果を獲得し、自立・自律していけるような関わりをめざします。そのために、授業では子どもたちのあるがままを受容し信頼することからはじめます。

 

◆ 第二の柱:多様性の尊重と共存

 あるがままの個が持つ「性」に関する感じ方や行動、指向などを意味するセクシュアリティも含め、本来、人は一人ひとりが異なる存在です。性を女と男に二分化し、それに自分を順応させようとする中で力を奪われるのではなく、個の違いを違いとして尊重し、共存していく方法を子どもたちと共に考えます。

 

 

◆ 第三の柱:非暴力による関係(社会)づくり

 「男は強く、女は従順に」といったジェンダーが行き着く先で、構造的な力関係の枠を超え「強者と弱者」「勝ち組と負け組」という主従関係や支配関係が容認されていきます。その中で「弱者」は切捨てられ、そして「強者」になるための暴力などの人権侵害がまかり通っていく事になります。人は、一人ひとりが違う多様な存在です。その違いを尊重せず、暴力で勝ち負けを決めることは、終わりの無い暴力の連鎖につながっていくことです。<男は強く、女はやさしく>といったジェンダーによる規範ではなく、多様な違いで対立が生まれても、決して自分や他の人のこころとからだを傷つけない方法で解決していく力を、<人としての強さやさしさ>と規定し、人にはそれを選び取っていく力がある事を子どもたちに伝えます。

 

そして、その三つの柱を基盤に、プログラムを提供するスタッフが尊厳をもった命の存在として目の前にいるあるがままの子どもの力を信頼し、互いを尊重し合える関係を築こうとする体験そのものを提供します。それらの体験を通してジェンダーのとらわれに気づき、あるがままの自分や仲間を受容し尊重し合えた時に、エンパワーされている子どもたちに出会うことができます。そして、スタッフである私たちもまたエンパワーされることになります。

 

 

 未就学「ジェンダーに気づこう」

 小学生「みんな活き活きプログラム」

 中学生「デートDV予防教育」

 

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 SEANの出前講座をご依頼される場合は、NPO法人SEAN教育部門G-Freeまでご連絡ください。

出前講座各種プログラム

▼未就学「ジェンダーに気づこう」

対象:3~8歳(幼児〜小学生低学年)

所要時間:50分程度

内容:パネルシアター「女の子・男の子 どっちがどっち?!」、手遊び、ロールプレイ他

参加人数:10~20名

スタッフ:1〜2名

 

概要詳細はコチラ 

 

▼小学生「みんな活き活きプログラム」

 

対象:小学3~6年生(最適4年生)

所要時間:45分×2時限

内容:クイズ、動画視聴、言葉カード、感情サイコロ、ロールプレイ他(

参加人数:1クラス単位(40名まで)

スタッフ:3名

 

概要詳細はコチラ

 

▼中学生「デートDV予防プログラム」

対象:中学生(最適2年生)対象

所要時間:50分×2時限

内容:パワーポイントによる講座、ロールプレイ、グループディスカッション他

参加人数:1クラス単位(40名まで)

スタッフ:2名

 

概要詳細はコチラ

▼教職員・大人等「子どもの育ちとジェンダー規範」他

対象:PTAや教職員及び子どもと関わる大人

所要時間:90分~2時間

内容:ジェンダーに関する人権教育の必要性と子どもたちへの出前授業の実際

参加人数 10〜150名

スタッフ 1〜4名

G-Free活動実績

【2023年度】

 幼稚園・保育所:8園8クラス

 小学校:17校56クラス

 中学校:17校71クラス